徒然なるままに…

大江戸和子の店長が着物で過ごす日常を綴る…

  • 2010.02.04 Thursday

《節分》



節分は旧暦だと12月の大晦日。立春(新春)の前日にあたります。

豆を打って邪気を祓い、新しい一年を迎えるとされた行事が豆まきの由来だそうです。

玄関先には柊を飾って厄払いとしますが、この柊の葉は固くぎざぎざとして
花活けの際にも指をチクりと刺しますので、なるほど鬼が嫌うというのも納得します。


東京では一昨日に初積雪をみましたけれど、
立春を過ぎれば徐々に気温も上がって春めき、又それが待ち遠しくもありますね。

昨年の立春、生命の息吹と共に一瞬にして春を広げみせてくれた蘭の小花が
今年は一足先に目を醒ましていました。

真冬の日照も弱く気温の低い朝に突然、
雪洞のような暖かさに包まれた光りの中で静々と微笑むように花開き、
今年も嬉しい驚きと生命のメッセージを私に届けてくれたのです。



ところで、豆まき用として販売されている大豆が
年々美味になっていくように思っているのは食いしん坊の私だけでしょうか…


| 季節の便り | 14:04 | ↑TOP
  • 2010.01.05 Tuesday

恭賀新年

あけましておめでとうございます

躍動感に満ちた真っ赤な初日の出と共に、2010年お正月の幕開けと
なりました。

今年の元日は未明に月食が起こり、日本では「史上初」で明治以降では
例がない。という記事を目にしました。
でもそれ以前はどうだったのでしょう…

まだ人類が太陽や月などの天体に従って生活を営んでいた頃には
季節が巡って年の最初にあたる月の満月の日を一年の最初の日と決め
「正月」としていたのです。

人々が生活に`暦´をつくり始めた時も、太陽と月のリズムを基盤とした
太陰太陽暦(旧暦)でした。

明治6年に太陽歴に改められるまでは新月から新月までを1ヶ月として
いましたので、元日は常に新月(満月)だったのです。

いつもならば元旦の日の出にばかり心奪われ、大晦日の夜空に月を仰ぐことは
ありませんでしたが、『元日の月食』の記事を見たせいか昨年の大晦日には
ほぼ満月の大きな丸い輝きを上海の夜空に見上げていました。


さて2010年、この一年が良い年となりますように吉祥の『七宝』を
挙げてみたいと思います。
【瑠璃、玻璃、瑪瑙、金、銀、真珠、蝦蛄】

このような日本古来の宝物の輪が七宝にたとえられてきましたが、
帯の文様等では幾何学的な円形の配列になっていますね。
中国の八宝思想から発展した、打出の小槌,丁子,隠れ蓑,等々…
こちらも又『宝尽くし』と呼ばれて吉祥の文様とされております。
名称には含まれていませんが、中国の宝物といえば゛玉“の歴史が
最古かもしれません。
装飾品のみならず、富のシンボル、神事での法器や護身のお守りでも
あった゛玉器“。

新年のご挨拶とともに、今年の干支に因みまして中国商代晩期の
玉器を掲載いたしました。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

2010年 正月 吉日
結城 かづ子

| 季節の便り | 12:24 | ↑TOP
  • 2009.12.23 Wednesday

冬至…《一陽来復》





一年で最も日照時間が短い冬至は、「太陽のパワーが最も弱まる日」であると
昔の人々はとらえていたため、太陽の力の復活を祈る行事が営まれていました。

日本ではゆず湯に入り、カボチャを食べると一年間は無病息災でいられるという
その慣習は現在の私達にも身近く感じることができます。

実際にカボチャはカロチンを豊富に含み、体内でビタミンAに変わることで
代謝を整えたり抵抗力をつけたりして、
冬季の風邪の予防や皮膚の整調に絶好の食べ物です。

ゆず湯はその豊かな香りで心が静まり、体を温めて風邪を引かない、
しもやけにならない等の薬効成分があります。

実はゆず湯に入るのは邪気を払う禊ぎの意味があり、
身と心を清めるために行われてきたといいます。


中国ではゆずやカボチャの果肉に共通する「黄色」に魔よけや災難除けとする信仰があり、
これらの黄色が太陽の力が弱ったこの日に人間を守ってくれるのだ、と考えられていたのでした。

同様に韓国では小豆粥を食べる風習があるのだそうです。

黄や赤の色は大いなる「太陽」を想起させ、熟れた柚子はそのまま小さな太陽のようにも思えます。

冬至を境に、翌日からは少しずつ陽の気が発つことから中国で「一陽来復」と称される節日でありました。


畳の一目ずつ程、日が伸びてくると教わりましたが、どの国であろうと太陽への人間の想いは等しく、切に望むものなのですね。

太陽の力が復活する日は「春を迎える前日」のごとく慶ばれていたことを、
私はあまり知らずに過ごしていたように思いました…



さて、今年も残りわずかとなりました。


“終わり“があるから次がはじまる。

―そうしてまた、私達は新しい歳を迎えることができます。


天地の恵みに感謝しながら、心身ともにすこやかに新年を迎えたいものです。





| 季節の便り | 18:56 | ↑TOP
  • 2009.09.18 Friday

六周年 感謝の想いを込めて…

おかげ様をもちまして、この九月に大江戸和子は開店より
六年目を迎えることが出来ました。

これまでご贔屓にしてくださった多くのお客様方、
ご調法を頂いてる各種のスタイリスト、美容関係者
舞台・映画・TV番組制作者の方々…
本当に沢山のお方のご支援をいただけましたことに
心から感謝を申し上げます。


『大江戸和子』の店名の中にある「和」の文字。
‘和服’や‘和風’を連想する意味もありますが、
憧れの振袖を探す女の子から、インテリア用として
丸帯をお求めになる外国人ご夫妻、浴衣から発展して
着物デビューをしたいという男性や普段着にチョット
洒落た紬が欲しいのよ‥というお着物を着慣れた年代
のご婦人等々・・・
大勢の人々が集まって「和気あいあい」と過ごせる場所
そのような意味を込めてこれからもお店作りが出来たら嬉しく思います。

販売に立って笑顔でお客様をお迎えするスタッフ
少しでも良いものをと仕入れに奔走する担当
当店だけのオリジナル小物を製作して下さる作家さん方
様々な人々が力を合わせて「和・わ」になることによって
大江戸和子も成長し続けていくことが出来ると思っております。

今後とも皆様に愛されるお店を目指して努力して参りますので、
どうぞよろしくお願い申しあげます。

二〇〇九年 九月 吉日
大江戸和子店長 結城 かづ子


| 店舗からのお知らせ | 12:47 | ↑TOP
  • 2009.08.24 Monday

第四十候 綿の花がはじける

『夏ごろも夜の綺羅こそ男なれ』乙州(おとくに)
―この句から、藍染めの浴衣が爽やかに似合う大和男子〈やまとおのこ〉が思い浮かぶという内容の文章を、直木賞作家の皆川博子さんがコラムに寄せていました。


着物研究家、山下悦子先生の著書の中には白絣の似合う男性を題材にされたものがありましたが、白絣の男性で私がすぐさまイメージするのは明治生まれの白州次郎氏です。

明治時代の人、とは言っても昭和六十年に享年八十三歳で亡くなられたので、私達からもそんなに遠い時代の人物ではありません。
大和魂と英国紳士道の両方を兼ね備えた、当時としてはごく稀な存在の男性であったことが書物等でも紹介されています。

〈大和魂〉〈大和男子〉‥私達の世代ではあまり聞き慣れないコトバとなっているようです。
最近の造語に「オトメン」というのがありましたが、両極にあるような感じを受けました。
そして、大和男子は大和撫子と同じくらい絶滅に瀕している種だと、皆川女史のコラムには書き足されていました。


中国の首都・北京。中国の人口は約13億1448万人で、世界の人口が60億人強なので、単純に計算すると5人に1人が中国人ということになるそうです。国内総生産の伸び率はもうじき日本を抜く勢いだといいます。

広大なスケールの皇宮紫禁城、『故宮博物院』の参観を浴衣で敢行しました。都市の中心にあたる北京では、数々の歴史的な建築物と共に高層ビルが立ち並び様々な人種が行き交います。気温37℃を示す大通りを、見慣れない服装で歩く日本人に投げる視線もとても熱いものでした。

国の内外からの観光者が度々近寄り、一緒に写真に収まったり、すれ違いさまに「チョンマゲ!」と声をかけられるなどと、とてもカルチャーショックな経験をしました。
初めて日本の着物(今回は浴衣でしたが‥)を見て、奇異な印象を受けた方々もいらっしゃったようでしたが、私は今まで以上に日本の着物を誇らしく思いながら帰国の途につきました。
またこれを機に、どのような状況下で着物を纏っても、誰の目から見てもワンダフルに映るのも、ソレを着こなす人物のひととなりが大切なのだ、と以前より気付いていたことではありましたが、益々の精進を自身に課すこととなりました。

‥絶滅品種の〈大和撫子〉になるべく…精進を。

2009' 8.23. 結城 かづ子

| 季節の便り | 14:46 | ↑TOP
NEXT>>

大江戸和子の店長Blog

PROFILE
  • 店長:結城和子
店長:結城和子

アンティーク着物ショップ
「-昔キモノと大正ロマン-大江戸和子(表参道)」
のお知らせと、着物のちょっと楽しい話をお伝えしていきます。

CALENDER
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28      
<< February 2010 >>
RECOMMEND
KIMONO姫 8はじめましてユカタ編 (祥伝社ムック) (祥伝社ムック)
KIMONO姫 8はじめましてユカタ編 (祥伝社ムック) (祥伝社ムック)

大江戸和子の商品が掲載されました。
RECOMMEND
きもの日和 Vol.1 (2010冬) (ぶんか社ムック 273)
きもの日和 Vol.1 (2010冬) (ぶんか社ムック 273)

巻頭特集で大江戸和子の商品が掲載されました。
NEW ENTRIES
  • 《節分》 (02/04)
  • 恭賀新年 (01/05)
  • 冬至…《一陽来復》 (12/23)
  • 六周年 感謝の想いを込めて… (09/18)
  • 第四十候 綿の花がはじける (08/24)
CATEGORIES
  • メディア掲載情報 (3)
  • 季節の便り (21)
  • 店長の着こなし (13)
  • 店舗からのお知らせ (5)
ARCHIVES
  • February 2010 (1)
  • January 2010 (1)
  • December 2009 (1)
  • September 2009 (1)
  • August 2009 (1)
  • July 2009 (1)
  • June 2009 (1)
  • May 2009 (1)
  • April 2009 (1)
  • March 2009 (1)
  • February 2009 (1)
  • January 2009 (1)
  • December 2008 (4)
  • November 2008 (2)
  • October 2008 (3)
  • September 2008 (5)
  • August 2008 (4)
  • July 2008 (1)
  • May 2008 (1)
  • April 2008 (1)
  • February 2008 (1)
  • January 2008 (4)
  • December 2007 (5)
  • November 2007 (2)
  • October 2007 (5)
LINKS
  • -昔キモノと大正ロマン-大江戸和子(表参道)
  • 【速報!】大江戸和子ニュース
MOBILE
QRコード
OTHERS
  • 管理者ページ
  • RSS1.0
  • Atom0.3
  • Powered by ロリポブログ
copyright©2008 Ooedo-Art,Inc. All rights reserved.